ジェラード、最後の仕事 移籍志願のスターリングを説得へ

「スアレス、トーレスと同じ景色を」

 今季限りでリバプールを退団するMFスティーブン・ジェラードが、今でもスターリングに対し、チームに留まるよう説得を続けていると、英国営放送「BBC」が報じている。
 スターリングは、来夏に契約満了を迎える。しかし、クラブからの新契約を2度固辞し、移籍志願を表明していた。インタビューでは「ビッグクラブでプレーしたい」とクラブを軽視する発言を残しているため、ファンからは批判の的となっている。
 マンチェスター・シティやアーセナル、宿敵のマンチェスター・ユナイテッドまでが獲得に乗り出しており、移籍は確実視されている。だが、長らくリバプール のキャプテンを努めてきた男は、スターリングの慰留を諦めてはいないようだ。
「彼にとってリバプールは、少なくとも、あと数年は多くを学べる場所であるはずだ。彼はリバプールのナンバーワン選手のポジションを確立している。
 サポーターから歓声を浴びるスアレスや、フェルナンド・トーレスが見てきた景色を、彼も見ることができるはずだ。僕は、彼が他のチームに行き、他の選手と同じ存在となる姿を見たくない。彼は毎週プレーするのに値するからだ」
 ジェラードは2年前、当時チームメートのFWルイス・スアレスがアーセナル移籍に揺れていた際、ジェラードが「君にはバルサやレアルからオファーが来るはず」と説得し続け、最終的には残留を決断。翌年にはリーグ得点王と、 年間最優秀選手賞を手にし、スアレスの望むバルサ移籍が実現された。
 今季限りで17年間にわたるリバプールでの旅に終止符を打つ背番号「8」。レッズの主将は最後の仕事として、成長過程の後輩の慰留に努めているようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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