大久保が日本を救う決勝弾 ザックJAPANがザンビアを4-3で退けてブラジル入り直前のテストマッチで2戦連続逆転勝利

 日本は、パスミスから相手に押し込まれてしまう。前半9分、左サイドからのボールに後手を踏んでザンビアMFクリストファー・カトンゴに押し込まれ、先制点を与えてしまった。

 さらに、同29分には相手右CKからトリックプレーで崩され、MFネイザン・シンカラに右足で決められてリードを広げられてしまう。

 日本は同39分、エリア内に侵入した香川が相手DFのハンドを誘い、PKを獲得。それを本田圭佑が右に蹴りこみ、1点を返して前半を終えた。

 1点を追いかける日本は終盤、一気に畳み掛けた。後半29分、MF香川真司が左サイドから中に切り込み、ゴール前に走り込んだ大久保嘉人へとクロスを送る。それが直接ゴールネットを揺らし、同点に追いついた。さらに、直後の30分、攻撃参加したDF森重真人がエリア内へと侵入。鮮やかな切り返しで右サイド深くまで切り崩すと、ゴール前の本田に合わせて逆転に成功する。

 しかし同44分、ルバンボ・ムソンダにミドルシュートを打たれ、コースに入った山口の足に当たって同点ゴールが決まり、試合を振り出しに戻されてしまう。

昨季J1得点王が意地の得点で日本勝利

 だが、昨季Jリーグ得点王は諦めていなかった。大久保が終了間際、日本を救った。右サイドからゴール前に走り込むと、青山敏弘からのロングパスを完璧なファーストタッチで足元に収める。左足を振り抜き、再逆転のネットを揺らして試合を決めた。

 試合直後、大久保はゴールシーンを「トラップも完璧。うまくふり抜きました」と振り返った。また、「最後の最後まで何が起こるか分からない。全力でやり抜くと決めていた」と言い、試合終了まで諦めていなかったことを言葉にした。

一方で、ザッケローニ監督は「試合の入りが良くなかった」と言い、首を横に振った。ただし、「自分のチームはこんなものじゃないと分かっているし、もっともっとできる」と語り、さらにチーム力を引き上げることができることに自信をのぞかせた。そして、日本はいよいよ本大会に向けて決戦の地・ブラジルに乗り込む。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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