イブラがウーデゴールに帝王学を説く 「まずは大人になることだ」

排除すべき存在

  パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、レアル・マドリードの16歳のノルウェー代表の神童FWマルティン・ウーデゴールに「父親外し」を大成の条件として挙げている。スウェーデンメディア「アフトンブラーデット」が報じている。

 イブラヒモビッチは9日に行われたノルウェーとの国際親善試合に出場。後半18分に途中交代となるまで、フル出場したウーデゴールとピッチ上で対峙(たいじ)した。スコアレスドローに終わった試合後、ウーデゴールのプレーについて感想を求められたカリスマはテレビカメラの前で深くため息をついた。

「言いづらいけれど、彼には父親がいて、完全にコントロールしている。まずは大人になることだ。そして、父親を排除することだ」

 唯我独尊を貫くスターは17歳年下のスター候補に対し、そうアドバイスしている。現役時代にノルウェーのクラブでプレーしていた父親の支配下から離れるように独り立ちを勧めた。

 ウーデゴールの父親ハンス・エリク氏は争奪戦となった息子のレアル移籍と引き換えに、自身のレアルのコーチとしての仕事を得たともユーロスポーツなどで報じられている。そんな父親の存在はウーデゴール大成の妨げになると、イブラヒモビッチは断言している。

「彼はよくやっている。シンプルにプレーし、ボールをあまり失わない。成長できる時間はまだまだある。すでに代表でもプレーしていることはいいね」

 歳の離れたウーデゴールに対し、イブラヒモビッチはその才能を評価することも忘れなかった。

【 了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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