「自分自身が冴えればいい」 原口元気、初心回帰で得た自信と“感覚”の重要性

原口は、これまでの自身の様々な記事を見返し、初心回帰をしたという【写真:Getty Images】
原口は、これまでの自身の様々な記事を見返し、初心回帰をしたという【写真:Getty Images】

自身の記事を見返して初心回帰「自分が何をしてきたのか確認しておきたかった」

 日本代表は22日、ガーナ戦に向けた海外組10人でのトレーニング2日目を迎え、FW原口元気(デュッセルドルフ)は大舞台でのプレーに対して「プレッシャーがあるほうがやりやすい」と語り、「自分自身が冴えればいい」と感覚を研ぎ澄ませることを誓った。

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 原口は今季、ドイツ1部ヘルタ・ベルリンでシーズン開幕を迎えたが、昨年10月の第8節シャルケ戦(0-2)で相手選手に危険なタックルを見舞って一発退場。その後、出場機会を減らし、今年1月にFW宇佐美貴史が所属する2部デュッセルドルフへの期限付き移籍を決断した。新天地ではリーグ戦13試合に出場して1得点4アシスト。チームの1部昇格&2部優勝に貢献して6月のロシア・ワールドカップ(W杯)行きに弾みをつけた。

 シーズンが終わった段階で、原口はこれまでの自身の様々な記事を見返したという。その意図を原口はこのように説明する。

「(自分が)何をしてきたのかなって。(W杯という)このひとつの区切りの前にちゃんと確認しておきたかった。自分がこうやって努力して、こういうふうになりたいと変化してきたと再確認できた。この後どうなっていきたいか、もう一度考えたいなと思って集めてもらいました。(収穫?)思ったより若い頃から、変化に関してストレスは感じていないんだな、と。ベルリンに行って、ただ単に攻撃に特化する選手じゃなくなっていったのもそう」

 これまで自分が発してきた言葉を目にすることで、初心に帰る狙いがあったという。

 原口は2012年、ロンドン五輪本大会のメンバーから外れる悔しさを味わった経験がある。初のW杯まであと一歩のところまで迫っているが、世界という大舞台にも臆するつもりは全くない。

「(自分は)プレッシャーがあるほうがやりやすい。自分自身が冴えればいいんだよ、感覚でね。それが一番大事。上手くその状態に持っていければと思います」

 原口は静かに、そして熱く、自らの牙を研いでロシアに行く準備を整えている。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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