世界の澤、なでしこジャパンの相棒宮間と打ち立てた金字塔に万感
日本の女子サッカーをけん引してきた二人
「自分が200であやが150。一緒に戦ってきたあやとサッカーができてうれしい」
前半28分 に決勝点となるPKを決めた宮間も、この日がA代表通算150試合という記念の試合だった。前回大会優勝でなでしこブームがブレークする以前から、日本女子サッカー界を地道に支えてきた相棒だ。苦楽を共にしてきたからこそ、あうんの呼吸でパス交換できる信頼関係が二人にはあるのだろう。
ドイツ大会優勝の翌年、澤はキャプテンマークを宮間にバトンタッチした。継承者となった宮間も試合後の記者会見で、「150と200では50試合も差があります。本当にこのW杯の初戦で澤選手の200試合をチームとして勝利で飾ることができてうれしく思います」と36歳の先輩に敬意を評していた。
一方で、澤は「相手はスピードもありましたし、能力が高い。スイスも点が欲しかったので、攻撃的なサッカーをして きた。みんな終わった後、疲れていて、人工芝の影響もあったと思う」初戦の激闘を振り返った。だが、その視線は、すでに201試合目を見据えている。12日(日本時間13日)には、次戦のカメルーン戦が控えている。
「次もタフな試合になるので、いい準備ができたらいい。1点でも多く取れたらとは思いますけど、でも個人よりチームが勝つのが最優先。とにかく攻撃でも、守備でも自分のできることをやりたい」
世界中からリスペクトされる、澤は連覇に向けて突き進む。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images