ACミランが来季巻き返しに4大補強を画策していることが明らかになった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。 強化責任者であるアドリアーノ・ガリアーニCEOは、10位に終わった名門再建に慌ただしい動きを見せている。まず、レアル・マドリードを今季限りで解任されたカルロ・アンチェロッティ監督の招聘(しょうへい)にマドリードへと赴いた。そこでの交渉は失敗に終わったが、サンプドリアを退任したシニシャ・ミハイロビッチ監督の次期監督就任の合意を取り付け、パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの代理人ミノ・ライオラ氏とも2日間にわたって交渉を持った。PSGの約半分の年俸提示という交渉は、当然のように暗礁に乗り上げている。 そして現在、CEOはポルトガルに出発したという。ポルトガル強豪ポルトのアルジェリア代表MFヤシン・ブラヒミ、同コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスの獲得に動いているようだ。 アーセナルなども獲得に乗り出しているストライカーのマルティネスは今季21ゴールを記録してリーグ得点王となった。ブラヒミも、今季7得点を挙げている。ミランは得点力アップと、前線のてこ入れに必死だ。 さらにはバルセロナの3冠に貢献したブラジル代表DFダニエウ・アウベスの獲得にも乗り出している。アウベス自身もミラン移籍を歓迎する発言をしているが、ASローマ との激しい争奪戦となるだろう。 さらには今季バレンシアに期限付き移籍となっていたマンチェスター・シティのスペイン代表FWアルバロ・ネグレドの獲得も狙っており、アウベス以外の3人は前線のタレントとなっている。 来季残留を熱望している日本代表FW本田圭佑だが、CEOの思惑通りに補強が進めば、出場争いは激化の一途をたどりそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images