悲運のペルー代表FW、W杯ライバル国の主将3名がドーピング違反の再処分撤回を要求

ペルー代表FWパオロ・ゲレーロ【写真:Getty Images】
ペルー代表FWパオロ・ゲレーロ【写真:Getty Images】

処分が14カ月に延長され、W杯でプレー不可能なゲレーロ擁護にライバル国が乗り出す

 ペルー代表FWパオロ・ゲレーロ(フラメンゴ)はドーピング違反が発覚し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から14カ月の長期出場停止処分が下され、6月に開幕するロシア・ワールドカップ(W杯)出場も不可能となった。実に36年ぶり本大会出場を勝ち獲ったペルーとゲレーロに訪れた悲劇だが、ライバル国のキャプテンがこの出場停止を撤回するようFIFA(国際サッカー連盟)に働きかけているという。英紙「ガーディアン」が報じた。

 ペルー代表の主将だったゲレーロは、昨年10月のW杯南米予選・アルゼンチン戦(0-0)後のドーピング検査でコカインの代謝物であるベンゾイルエクゴニンが検出された。

 ゲレーロは意図的に摂取したわけではなく、その成分が入ったお茶を飲んだことが原因だったと主張。FIFAは処分を1年間から6カ月に軽減していた。

 今年5月にはその処分が解けたが、ここで世界アンチドーピング機構(WADA)が国際スポーツ仲介裁判所(CAS)に告訴。これによって処分が14カ月に延長され、ゲレーロには改めて来年1月までプレー不可能になった。

 この処分に対して、ライバル国の選手が声をあげた。

 グループリーグC組でペルーと対戦するフランスのGKウーゴ・ロリス(トットナム)、オーストラリアのMFミル・ジェディナク(アストン・ビラ)、スイスのDFシモン・ケアー(セビージャ)という各キャプテンがFIFPro(国際プロサッカー選手会)の代表として連名での声明をFIFAに提出して処分の撤回を要求した。

 ゲレーロにとっては、34歳で迎えた初のW杯出場のチャンスとなる。出場停止が撤回され、大舞台でのプレーは叶うのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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