ウェイン・ルーニーの逆襲 英メディアの中で膨らむ「限界説」を吹き飛ばせるか

ルーニーの本性はフィニッシャー

 

 この時はサー・アレックスが折れ、クラブが年俸1500万ポンド(約25億5000万円)という破格条件を提示して残留したが、こうしたごたごたが響き、結局このシーズンはリーグ戦28試合出場して11ゴールという不本意な成績で終った。

 しかし奮起した翌2011-12年シーズンは、34試合に出場して27ゴール。惜しくもこのシーズン、全38試合に出場して30ゴールを記録したファン・ペルシーにプレミア得点王を奪われたが、この大活躍で押しも押されぬマンチェスター・Uの看板選手となった。

 ところが翌シーズン、香川もこの移籍のとばっちりを受けることになるが、タッチの差で得点王に輝いたファン・ペルシーがマンチェスター・Uに加入する。そしてポジションが1トップからトップ下に下がった。

 その類いまれなサッカー・センスで、攻撃的なポジションならどこでもこなすとされるルーニーだが、その本性はフィニッシャーである。

 同型ではテベス、スアレスがいる。獰猛でひらめきがあり、驚異的な集中力と信じがたい運動量を見せる点取り屋だ。

 しかし、マンチェスター・U加入時には全盛期のファニルローイがおり、その後、ロナウドが一歩先に本格化して、その素質を最大限に発揮する1トップでのプレーは、前述したように2009-10からのわずか3シーズンにすぎない。

 

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