ウェイン・ルーニーの逆襲 英メディアの中で膨らむ「限界説」を吹き飛ばせるか

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 その証拠に、イングランドのホジソン監督は、5月30日のペルー戦に送り出した、イタリアとのグループ戦初戦先発メンバーと目される11人中10人を変更。その中でたったひとり、ペルー戦に続いてエクアドル戦に出場したのが、ウェイン・ルーニーだった。

 まるで居残り先発だった。それは、試合前のTVインタビューでホジソン監督が、「シーズン終了間際に軽い怪我で欠場して、ウェインはまだマッチフィット(実戦レベルで活躍する体調)に達していない」と話して、ルーニーが本調子でないことを裏付けていたことからも明白だった。

 その一方で、ここ2週間というもの、英メディアでは、ルーニーの不調は体調以前の問題で、全盛期が終ったのではないかという論調にまで達していた。

 発端は元マンチェスター・Uの名MFポール・スコールズの発言だった。

「通常、サッカー選手の全盛期は28~29歳と言われるが、ウェインの場合は、リーグで27ゴールを記録した2011~12年シーズン、26歳の時だったのではないか。2003年に16歳でデビューし、以後11年間、代表でユーロ、W杯、そしてクラブでは欧州CLも戦ってきた。もしかしたら、もう燃え尽きてしまったという可能性もある」

 元イングランド代表選手でもあり、ルーニーの兄貴格でもあるスコールズがこう言ったこと、それにペルー戦でのパフォーマンスが悪く、昨年の10月15日以来4戦連続で代表戦ゴールがないことも重なって、この発言の波紋はあっと言う間に英メディアに広がった。

 

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