「もう怪我はできない」 川崎MF大島僚太、“W杯ラストサバイバル”へ悲壮なる決意

「世界のトップを体験できる場」のW杯行きを目指す

 中断期前ラストゲームで勝利し、代表合宿に入るという意味では大島にとってポジティブな結果と言っていいだろう。数日のオフが与えられているが、大島の目線はすでに前を向いている。

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「まだ今回のメンバーが確定というわけではないので、一日一日を大事にして、トレーニングしてW杯に選ばれるように頑張りたい。個人としては、やっぱり攻撃の部分で自分たちがボールを持った時のアイデアやゴールまでの道筋の部分でしっかりイメージを共有できるようにしたいので、そこは他の選手たちとコミュニケーションをとっていきたいです」

 加えて、大島は「怪我をしないことが一番にあります」と答えている。昨年12月のE-1選手権や今年3月のベルギー遠征では怪我でアピールに失敗。Jリーグでのパフォーマンスは認められているものの、故障が多い点は大島のマイナスポイントであることは間違いない。

「ここまで立て続けに怪我をしているなかで今回選んでもらえたので、もう怪我はできないと思っていますし、そういう準備をしたいと思っています」

 W杯を「世界のトップを体験できる場」と表現した大島は、誰よりも怪我に向き合い、最善の準備を進めることで憧れの舞台を目指す。

(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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