横浜FM中澤が明かすハイライン戦術の“変化” 伝統の堅守との融合を図るための鍵は?
長崎戦ではGK飯倉が前に出すぎず、最終ラインも“上げ下げ”を意識
「とりあえず勝てて良かった」
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
J1横浜F・マリノスのDF中澤佑二は、中断期前ラストゲームとなった19日のリーグ第15節V・ファーレン長崎戦に5-2で逆転勝ちを収め、試合後に安堵の表情を見せた。
前半13分、ペナルティーエリア手前左で不運なこぼれ球からクロスを上げられて失点。その8分後にPKで同点に追いついたものの、後半開始早々にまたしても左サイドから崩されて押し込まれ、再び勝ち越しを許した。FW仲川輝人の個人技から2得点、セットプレーでも2得点を挙げて今季最多の5ゴールで勝利こそしたが、最終ラインを預かる中澤としては“快勝”の心持ちではなかったようだ。
「嫌な形で(長崎に)点を取られて、同点に追いつきましたけど、後半立ち上がりに気を付けていこうという話をしていたなかでの(後半2分の)失点。『今は流れがないのかな』『嫌だな』という雰囲気だった。テル(仲川)が点を取ってくれて、アタッカーの人たちには感謝しないといけない。後ろとしては2点取られているんで、不甲斐ないし、申し訳ない。ペナルティーボックスのところでラインを高く保つ裏を(長崎に)突かれました」
中澤は「こんな大味な試合はしたくない」と反省しつつ、リーグ戦15試合を戦ってきたなかでディフェンスに変化が生じ始めていることを明かす。最終ラインは高い位置を保ち、背後のスペースを埋めようとGK飯倉大樹もペナルティーエリアを出てプレーする形をベースとしてきたが、長崎戦に関して言えば飯倉は前への飛び出しは抑えていたという。
「今日は(飯倉)大樹も初めから(ラインを)そんなに高く取らなかったし、前に出ないことによって一発でガチャンとやられることはなくなった。ディフェンスラインも(前が)プレッシャーをかければ上げますけど、かからなかったら下げると割り切っている。今まではかかっていなくてもとにかくラインを上げて、それが“ゴール”だったけど、大事なのはゴールを守るためのラインアップ。ラインを上げっぱなしが一番危険なので、上げ下げができればもっと良くなると思う」