名手ピルロが選ぶ「ベストチーム」 中核を託す“戦友”と「特別な存在」の監督は?
マッツォーネとアンチェロッティは「兄弟のような存在」
「まず、(カルロ・)マッツォーネが僕のポジションをトップ下から最終ラインの前に変えてくれた。そして、(カルロ・)アンチェロッティもそれを認めてくれた、ある意味では兄弟のような存在だ。彼らがいなければ、今の僕はないだろう。ただし、(アントニオ・)コンテは全ての監督を超える。選手としても最適な瞬間に彼から指導を受けたのだろう。ミランを離れてユーベに加入した時から、彼からは多くのことを学んだ」
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インテルからの期限付き移籍で戻った地元ブレシアを率いていたのがマッツォーネ監督だった。元イタリア代表FWロベルト・バッジョを擁したチームで、元日本代表MF中田英寿も指導した指揮官はピルロのポジションを一列下げた。これにより、ピルロは過度のプレッシャーに晒されることなくゲームメーク能力を開花させた。ユベントス戦でピルロの美しいパスから、バッジョがキックフェイントをしながらトラップしてGKをかわして決めたゴールは、今でもサッカー史に残るビューティフルゴールと記憶される。
その後、アンチェロッティ監督にもミランでそのポジションを認められた。その時に支えたのが、ピルロの後方に構えたネスタと脇を固めたガットゥーゾだった。そして、コンテのユベントスでは完全な“ピルロ・システム”でタイトルを積み重ねた。