「この順位にいるチームじゃない」 浦和FW武藤雄樹、9番のプライドが滲む“反攻宣言”

「サポーターの皆さんが“ゴールを決められない9番”には納得しない」

――そのゴールへの執着心と責任感は、やはり浦和の「9番」を背負うプライドがそうさせるのでしょうか?

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「急に、というわけではないですけど、(2016年に)最初に9番をつける時に、浦和の9番の歴史、今までこの番号を背負ってきた方々を踏まえて、責任のある番号だと理解して自分に言い聞かせました。だから、9番に恥じないためにもゴールを決めないといけない。あとは、先程も言いましたが、やはり一番はファン・サポーターの皆さんが“ゴールを決められない9番”には納得しないと思うので、大きな期待に応えたいと思います」

――ゴール数に関しては、チームメイトからもイジられていると聞きました。

「槙野(智章)さんには、『最近ゴール取ってないな』と(苦笑)。僕と槙野さんの通算得点が同じなんです(編集部・注/5月17日時点で二人のJ1通算得点数は38)。『お前、俺と一緒だぞ』とずっと言ってくるので、早く追い越さないといけないと感じています」

――リーグ戦はワールドカップで一時中断となりますが、後半戦に向けた巻き返しのビジョンを訊かせてください。

「オリヴェイラ監督も就任してからずっと『浦和はこの順位にいるチームじゃない』と言っていますし、僕たち選手も同じ思いです。中断期間で“オリヴェイラ・カラー”がどんどん出てくると思うので、それをしっかり表現できるようにしたいですね。

 今は興梠さんがほとんど得点を決めている状況なので、他の選手がゴールしていかないと、勝利もチームが上に行くことも難しい。そこで力になりたいので、個人的にはやはり二桁ゴールが目標です。(2015年に)浦和に来て2年連続で二桁取ることができて、『二桁は絶対』と自分にノルマを課して臨んだ3年目は6点しか取れずにすごく悔しかった。自分の力不足を痛感している反面、まだシーズンが終わったわけじゃないし、自分の課題をしっかり整理しながら巻き返していくつもりです」

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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