「試されている」 浦和DF槙野、オリヴェイラ監督からの“無言のミッション”に言及
過酷な連戦でも8試合連続フル出場「1対1で勝ちきることが仕事であり、アピール」
浦和レッズの日本代表DF槙野智章は、ワールドカップ(W杯)に向けた“第1弾メンバー発表”前のラストゲームを終え、「厳しい状況で厳しい相手を抑えられるかを試されている」と過酷な連戦を振り返った。
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槙野は16日のルヴァンカップ・グループステージ最終節のサンフレッチェ広島戦でフル出場。引き分け以上が突破条件のゲームで、1-0の完封勝利を呼び込んだ。槙野は4月1日のリーグ第5節ジュビロ磐田戦(1-2)から15連戦のチームにあって、同21日の第9節北海道コンサドーレ札幌戦から8試合連続フル出場し、オズワルド・オリヴェイラ監督の就任後も全試合で90分間プレーしている。
過酷なスケジュール下での起用について、槙野は「嬉しいことに、連戦の中で信頼して使ってもらっている」と前向きに捉える。そして、「周りからは心配されますけど、良いコンディション、パフォーマンスで試合を乗り切れている。海外組に比べると国内組の環境に甘さを感じているので、自分にとって厳しい環境を作って高める必要があると思う」と話した。オリヴェイラ監督からも試されていると考えているようだ。
「敢えて僕に連戦を課して、どれだけ厳しい状況で厳しい相手を抑えられるかを試されていると思う。鳥栖戦の(ビクトル・)イバルボ選手、今日のパトリック選手とやりがいのある相手が続いているし、しっかりとゼロに抑えること、1対1で勝ち切ることが大きな仕事であり、アピールになる」
浦和は13日のリーグ第14節サガン鳥栖戦で0-0の引き分け、この日は広島に1-0で勝利した。力のある両外国人選手を擁するチームを無失点に抑えただけでなく、槙野がフル出場の8試合では複数失点がなくわずか3失点と、結果も残している。
19日のリーグ第15節ガンバ大阪戦の前日には、W杯に向けた第1弾のメンバー発表が控える。槙野は「良い報告を待ちたい」と、メンバー入りへ強い気持ちを話していた。充実した時期を過ごす槙野は、自身にとって初めてとなるW杯行きの切符を掴むことができるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)