約25mの距離から左足を一閃、GKの逆を突いて豪快にゴールネットを揺らす

　横浜F・マリノスは16日のルヴァンカップ・グループステージ第6節でアルビレックス新潟に2-1で勝利し、プレーオフステージ進出を決めた。決勝点となった元日本代表MF扇原貴宏の無回転FK弾は、同じレフティーの日本代表FW本田圭佑を彷彿させる一撃と話題になっている。

　横浜FMはグループステージ突破を懸けて新潟と対戦。前半14分にオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネクがこぼれ球を押し込んで先制するも、その9分後に失点して試合を振り出しに戻された。

　スコアが再び動いたのは前半41分。横浜FMは敵陣中央約25メートルの距離でFKを獲得。キッカーを務めた扇原が、ゆっくりとした助走から左足を振り抜いた一撃は、ブレ球となって予測不能な変化を起こし、“シュート”のような軌道でゴール左隅に突き刺さった。

　ボールが扇原の足を離れた瞬間、新潟のGK田口潤人はゴール右方向に動き出しており、空中で予想に反した変化を起こしたことがうかがえる。

　日本人レフティーによる「無回転FK」と言えば、本田が2007年5月16日の北京五輪アジア2次予選・香港戦で、右方向へ曲がったと思われたシュートが直後に左方向へ変化するという驚愕の一撃や、2010年南アフリカ・ワールドカップのデンマーク戦でゴール左隅に叩き込んだものが代表格だが、扇原のFK弾を見て本田のゴールを思い起こしたファンも多かったようだ。

　試合は扇原の一撃が決勝点となり、横浜FMが2-1で勝利。A組2位でプレーオフステージ進出を決めている。