鹿島が2戦合計4-3で上海破り10年ぶりのACL8強! 土居が値千金弾、“疑惑PK”で失点も逃げきる
フッキに2ゴールを許し第2戦は1-2で敗戦も、GKクォン・スンテの好守でリードを守る
鹿島アントラーズはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦、上海上港(中国)との第2戦に臨んだ。日本代表DF昌子源の頭でのクリアがハンドでPKとされる不可解な判定があったものの、FW土居聖真のテクニカルなバックヒールシュートやGKクォン・スンテの好セーブ連発など1-2で凌ぎ、2戦合計スコア4-3で勝利。クラブとして10年ぶりとなるACL準々決勝進出を果たした。
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9日に行われた第1戦は、FW鈴木優磨の2ゴールなどで3-1と勝利した鹿島。勝利か引き分け、もしくは1点差以内の敗戦であれば、10年ぶりのベスト8進出を果たせるなかで大岩剛監督は鈴木やFW金崎夢生を前線に、DFには植田直通や昌子源といった日本代表候補が並んだ。一方、得点が欲しい上海は、MFオスカルらに加えて第1戦で欠場したFWフッキが先発メンバー入りした。
試合は前半7分、鹿島がいきなり手痛い失点を喫する。鹿島から見て左サイドの直接FK、ファーサイドに流れたボールを昌子がクリアしきれず、フッキのもとへ。これを左足で強烈に蹴り込まれ、アドバンテージを詰められた。
とはいえ鹿島は、アウェーゴールを奪えば試合展開に余裕が出ることもあり、19分に西大伍のクロスから金崎がヘディングシュートを放つなどチャンスを作る。その29分後にはペナルティエリア左に侵入した金崎、同35分には最終ライン裏を取った鈴木がそれぞれ右足シュートを放ったものの得点にはつながらなかった。
それでも同42分、鹿島が大きなアウェーゴールを手にする。レオ・シルバのドリブルを起点に左サイドの安西幸輝がゴール前に折り返すと、ゴール前の土居がテクニカルな軸足の裏を通すバックヒールシュート! これがゴール右隅に収まり、1-1として前半を折り返した。
後半に入り11分、上海のカウンターからMFオスカルにドリブル突破を許すと、右足アウトサイドでラストパスを送られる。フリーとなったフッキが左足ダイレクトで合わされる大ピンチを迎えたが、GKクォン・スンテが神業とも言える鋭い反応でボールをはじき出す。同18分には途中出場のMFリー・ションロンのシュートを左手1本で再び防ぐなどビッグセーブを連発した。
その後も鹿島は自陣低い位置での守備を強いられた。同35分、鹿島から見て右サイドから上がったクロスをフッキが合わせたところ、昌子の頭に当たって防いだかと見られた。しかし主審はここでハンドの判定を下し、まさかのPK判定となった。キッカーを務めたフッキのシュートコースをクォン・スンテは読み切ったものの、脇の下を抜けて1点差に詰め寄られた。
その後同37分にベンチを含む上海側が激高するシーンが発生するなど、荒れ気味の試合展開となった。しかしピッチ上で鹿島はしたたかに時間を使い続ける。最後まで試合巧者ぶりを見せつけ、昨シーズンの浦和レッズに続く上海撃破を果たした。
(FOOTBALL ZONE編集部)