ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、イタリア代表MFアンドレア・ピルロの今季終了後の移籍に悲観的な見解を示している。衛星放送「スカイ・イタリア」が報じた。 マエストロが泣いた。ベルリンでバルセロナに敗れた後、大粒の涙を流した。同僚のポグバらから抱きしめられ、慰められた。今季限りで米MLSなどの移籍を示唆していたピルロは、決勝の舞台での敗北に無念さをにじませていた。 アッレグリ監督は1-3で敗れた試合後、去就に関して「ピルロについて、私は君たちに答えることができない。心配している」と語った。後半10分に同点ゴール を決めたスペイン代表FWアルバロ・モラタも「(ピルロが)移籍しないことを願っている。アンドレアはイタリアサッカー界の英雄。ユベントスの英雄でもある。何年間も情熱をチームに傾けてきた彼のような選手が涙を流すことは理解できる。彼がそういう気持ちになるか理解できる」と、むせび泣く司令塔の姿に心を痛めていた。モラタはこう続けた。 「これで今季は終わってしまった。移籍のウワサのある選手もミーティングが始まる。ピルロの代わりを探すのは難しい。アッレグリには代わりの選手を探せるし、クラウディオ・マルキージョのような素晴らしい選手もいる」 ピルロは、中盤の底からロングボールを操り、ゲームメークを見せる唯一無二の存在。その代役探しは困難を極めるだろ う。ピルロの決断に、注目が集まっている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images