エンリケ監督、トレブル達成も去就は不透明 「将来については分からない」

就任1年目の快挙

 バルセロナを率い、1年目から見事に3冠を達成したルイス・エンリケ監督だが、自身の去就については、いまだ何も決まっていないようだ。スペイン地元紙「スポルト」が報じている。
 
 昨季はセルタを率いていたエンリケ監督は、今季から古巣バルセロナの指揮官に就任した。1年目からリーグ、国王杯、UEFAチャンピオンズリーグと”トレブル”を達成した。
 しかし、優勝を決めたベルリンのピッチ上で、エンリケ監督はこう語ったという。
「私は自分の将来について何も分からない。それが事実だ」
 これだけの成功を収めながら、来季の立場はいま だ不透明のままのようだ。それでも「今は、全てがハッピーだ。今日は長い夜になる」と語り、試合直後は優勝の余韻に浸っていたようだった。
 
 開幕前には、リバプールからウルグアイ代表FWルイス・スアレスや、クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチを獲得し、充実の戦力を整えた。序盤は好調だったレアル・マドリードが首位を走っていたが、終盤にペースを落としたライバルを尻目にバルセロナはシーズンを通して安定した強さを披露。CL決勝では、その新戦力が結果を残し、最高のシーズンを締めくくった。
「我々は60試合で50勝した。引き分けは4つで、負けたのはたった6試合だ。今季は歴史的なシーズンだ。我々は、トレブルを2度も達成したクラブになった」
 現役時代には成し得 なかったCL制覇を経験したエンリケ監督だが、3冠を置き土産にクラブを去ることになってしまうのだろうか。その動向には注目が集まりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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