W杯奪還を狙うブラジル代表に悲報… “不動の右SB”アウベスが右膝負傷で欠場
ブラジル連盟が発表、フランス杯決勝で右膝前十字靭帯を損傷し無念の戦線離脱
今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)で世界一奪還を目指すブラジル代表にとって、痛すぎる戦線離脱が発生した。不動の右サイドバックであるパリ・サンジェルマン(PSG)のDFダニエウ・アウベスが右膝前十字靭帯損傷で、W杯出場が不可能になったと英公共放送「BBC」などが報じている。
アウベスが負傷したのは現地時間8日のフランスカップ決勝、レ・ゼルビエ戦でのこと。PSGはフランス国内での圧倒的な力を見せるように3部相手に2-0で勝利したものの、アウベスは試合終盤にベンチへと下がっていた。先に状態を発表したPSGは前十字靭帯に損傷があり、最低でも3週間の離脱としていたが、ブラジルサッカー連盟はさらなる声明を発表。W杯への出場は「不可能」と、23人のメンバー入りが絶望的な重傷であるとした。
この欠場決定は、ブラジル代表にとっては痛手だ。アウベスはこれまで106試合のA代表戦をこなし、2010年南アフリカ大会と14年ブラジル大会を経験するなど、35歳の今もなおワールドクラスの右ラテラウ(サイドバック)である。
すでに発表されていた代表メンバー15人に名を連ねるなどコアメンバーと見られており、DFマルセロ(レアル・マドリード)との両サイドバックは近年のセレソンでは鉄板と言っていいレギュラー格だった。代役候補にはDFダニーロ(マンチェスター・シティ)の名が挙がるが、チーム再編成を余儀なくされる。
世界一へのフライトに向かって不可欠だったはずの“右の翼”が、開幕直前でもがれてしまう形となったセレソン。エースで10番を背負うFWネイマールも負傷明けでのW杯という状況もあって、サッカー王国に不安要素が増えている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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