かつてMLBニューヨーク・メッツなどで活躍したマイク・ピアザ氏が破産宣告し、セリエBへと降格したパルマの買収に乗り出していることが分かった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。 ドジャーズ時代には、野茂英雄投手の女房役を務めた強打者がかつての強豪買収に意欲を見せている。 2007年に、アスレチックスで現役を引退したピアザ氏はこう語ったという。 「確かに私はパルマにいた。買収に興味がある。実現するとは言うことはできないが」 パルマは今季、3月に選手やスタッフの給料未払いや累積赤字、税金滞納などで破産宣告を受けた。 チームを買収した、ジャンピエトロ・マネンティ会長は、マネーロンダリング(資金洗浄)と、業務上横領の容疑でイタリア当局に逮捕されている。 父親の祖父がイタリア移民で、ルーツを持つピアザ氏は、昨年のブラジル・ワールドカップを観戦するなど大のサッカーファンとして知られる。クラブの累積赤字の一部を第三者機関に補てんしてもらうなど、なるべく安い値段で買収することを望んでいるという。 ピアザ氏はドジャース時代の1993年に新人王に輝き、オールスターには12回出場した。通算打率は3割8厘。427本塁打は捕手としてのメジャー記録となっている。 一方、パルマは、かつて欧州のカップ戦で優勝するなどイタリア屈指の強豪。元日本代表MF中田英寿氏もかつてプ レーしていた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images