ベニテス新監督が直面する難解な選択 困難を極めるレアルの正守護神選び

歴代指揮官の頭を悩ませたカシジャスの処遇

 カシジャスか、デ・ヘアか――。レアル・マドリードのラファエル・ベニテス新監督が就任早々、正守護神の人選という3季前から続くクラブ最大の難題に直面している。スペイン地元紙「マルカ」が報じた。
 就任会見で感涙にむせび泣いたスペイン人指揮官は、いきなり重要な選択に直面したようだ。記事ではこう記している。
「ラファ・ベニテスはゴールマウスという問題を継承してしまった。この厄介な問題は、はるか昔からやってきた。正確には3シーズン前だ。モウリーニョが生み出し、アンチェロッティは最良の扱いを見せた。今 はラファが繊細な問題を取り扱う番だ」
 2012年シーズンに現在チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は生え抜きのスペイン代表GKイケル・カシジャスを外し、現ACミランのディエゴ•ロペスを第一GKに任命した。2人のGKには確執もウワサされる中、今季限りで解任されたアンチェロッティ監督は今季開幕前にディエゴ・ロペスをミランに放出。カシジャスを正守護神に戻した。そして、カシジャスは今季無冠の戦犯の1人としてゴール裏のサポーターからブーイングを受けた。
 ベニテス監督はメディアからの質問に明言を避けた。
「私のプランは素晴らしいチームと喜びを分かち合うこと。選手個人の焦点を当てたくはない。私がイケルのことを好んでいるか? ここにいる選手は全て高い レベルを持った選手。私が答えるべき質問ではない」

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