長野を女子サッカー育成の“聖地”へ サンディエゴとの固い絆が生んだ画期的プラン

今年3月に長野の本拠地でセレクションを実施した【写真:サンディエゴ・ゼストFC】
今年3月に長野の本拠地でセレクションを実施した【写真:サンディエゴ・ゼストFC】

長野からアメリカの大学へ、サンディエゴ・ゼストの理念に賛同

「長野を女子サッカー育成の聖地にする」

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 そんな覚悟と長期的な観点からスタートしたのが、今年3月に長野で開催された女子選手のアメリカでのプレーに向けたトライアウトだ。仕掛け人は、米国カリフォルニア州を拠点に教育業を展開する「株式会社Y.E.S. ESL International, Inc」。そのYES社のスポーツ事業部「サンディエゴスポーツオーソリティー(以下、SDSA)」では、日本から海外に出て挑戦するスポーツマンの留学支援や各競技のプロ、アマのセレクションイベントなどを国内外で手がけている。同社の代表取締役社長である山内周司氏と、AC長野パルセイロの堀江三定代表取締役社長がタッグを組み、スタートした。

 山内氏はアメリカで2016年にサンディエゴ・ゼストFCを立ち上げ、プロを目指す現役大学生がプレーするプロ育成カテゴリーのチームを持つ。すでに男子クラブについて2016年、2017年と福岡でトライアウトを実施した経験があり、次に女子となった時に長野とのタッグが浮上した。

 山内氏はその提案について「女子はアメリカが絶対王者として君臨しているので、そこで有望な選手の育成を行い、認められて長野に戻ってくるというのも良いのではないかと考えた。セカンドキャリアに向けての対策も、英語を学び、基礎教育から専門教育を学ぶことができると思っている。長野を女子育成の聖地にするという気持ちでパスを出したもので、後はどう受け取ってもらえるかだった」と話す。アメリカの大学教育を受けながら、レベルの高いサッカーに触れるというのは、これからその年代に入る選手にとって魅力的な選択肢になるだろう。

 その話を受けた長野の堀江社長も、基本理念に大きく賛同したという。

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