暴力行為の磐田DFギレルメ、Jリーグ規律委員会が追加処分 6試合の出場停止決定
横浜FM戦で前代未聞の愚行、8月1日の第19節まで出場停止に
Jリーグは10日、今月2日のJ1第12節の横浜F・マリノス対ジュビロ磐田の一戦で、ジュビロ磐田のDFギレルメが起こした暴力行為について、規律委員会で審議した結果、6試合の出場停止処分を科すことで決定したと発表した。ギレルメはすでに警告2枚による出場停止処分を5日の第13節柏レイソル戦で消化しており、これに加えての処分となる。
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衝撃のシーンは、磐田が3-1とリードして迎えた横浜FM戦の後半31分過ぎに起きた。
横浜FMのFWユン・イルロクがドリブルを開始しカウンターを発動。これを磐田のDFギレルメとDF小川大貴が挟み込むようにして止めてユン・イルロクが倒れると、主審の笛が吹かれる。この直後、ファウルの判定を不服に感じたのか、ギレルメは拾ったボールを高く蹴り上げた。
場内が騒然とするなか、ヒートアップしたギレルメに対して主審は2枚目の警告を提示して退場処分。するとその直後、ギレルメは横浜FMのMF喜田拓也に何かを言われたとジェスチャーで示しながら、左足で思い切り蹴り上げる愚行に出た。さらに、ピッチから去る際に抗議に出てきた横浜FMのスタッフに対して肘打ちを見舞った。
これらの行為について、Jリーグは「マッチコミッショナー及び主審より報告があった」として、「Jリーグ規律委員会にて同行為について映像を用いて確認・検証し、ギレルメ選手にも事実関係を確認した。上記の事実関係の確認を踏まえ、(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、各行為がいずれも『選手等に対する暴行・脅迫及び一般大衆に対する挑発行為』に相当すると判断」し、6試合の出場停止処分を科したという。
これにより、ギレルメは12日の第14節ヴィッセル神戸戦から8月1日の第19節ガンバ大阪戦まで出場できなくなった。
一方、クラブ側は暴力行為が起きた翌日に「ギレルメ選手の処分に関しましては、厳重注意を行い、Jリーグ規律委員会の処分が下されるまでの間は練習不参加の謹慎処分としました。なお、クラブとしての最終的な処分につきましては、厳正な処分を下す方針でおり、決定次第ご報告させていただきます」としており、今後何かしらの処分が発表されるかもしれない。