「こんなレフェリーはリーガに値しない」 白熱クラシコ、現地紙が主審の判定酷評
バルサとレアルの決戦は荒れ模様「両チームが損をする展開になった」
バルセロナとレアル・マドリードの「エル・クラシコ」は現地時間6日に行われ、2-2のドローに終わった。バルサはFWリオネル・メッシとFWルイス・スアレス、レアルはFWクリスティアーノ・ロナウドとFWギャレス・ベイルがゴールを決める白熱の展開となった一方で、水を差したのは主審のジャッジだった。スペイン紙「マルカ」は、「こんなレフェリーはリーガに値しない」と辛辣な記事を掲載している。
【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!
すでにバルサが今季のリーガ優勝を決めてはいるものの、試合はL・スアレスの鮮やかなボレーに始まり、ロナウドとメッシの両エースのゴール、そして今季苦しんだベイルのファインゴールと個の力を見せ合う展開となった。しかし主審を務めたエルナンデス・エルナンデス氏のジャッジが、別の意味で試合をヒートアップさせてしまう要因となった。
前半終了間際に起きたL・スアレスとDFセルヒオ・ラモスの小競り合いを契機に、試合は荒れ模様に。前半アディショナルタイムにはバルサのDFセルジ・ロベルトがDFマルセロを小突いたとして一発レッド。後半7分に生まれたメッシのゴールシーンでは、アシストしたL・スアレスがDFラファエル・ヴァランの足を蹴っていたことが見逃されていた。これに対し、普段はマドリード寄りの同紙も厳しい論調となっている。
「日曜日夜のクラシコは、議論でいっぱいだった。セルジ・ロベルトへのレッドカード、何回かの球際での判定、オフサイド見逃し、マルセロに対するファウルでのPK獲得がならなかったことだ。両チームともにクレームをつけ、危険にさらされたのはエルナンデス主審だったが、明らかに試合が残念なものになり、両チームそれぞれが損をする展開になった」
同紙は「エル・クラシコは世界のサッカーで最高の競技で、選手、監督、スタジアムもそうだ。レフェリングもその価値があるはずだが、今回の試合ではそうならなかった」と、最後まで辛辣な言葉を並べた。優勝争いとは関係なくとも、永遠のライバル同士の一戦には両クラブとも全精力を傾けるだけに、今回のジャッジにはメディア側も疑念を持ったようだ。