「東京五輪へ一緒に」 INAC仲田歩夢、“ヤングなでしこ”の盟友・田中陽子に贈る言葉

2012年同期入団の(左から)仲田、京川、田中【写真:INAC神戸レオネッサ】
2012年同期入団の(左から)仲田、京川、田中【写真:INAC神戸レオネッサ】

“静の仲田”と“動の田中”の誓い「早く試合に出ようね」

 13年に一足先になでしこジャパン(日本女子代表)にデビューした田中は、FW川澄奈穂美(現シアトル・レイン)やMF澤穂希(2015年引退)といったタレント揃いのINACにおいても、常に上を目指して“ギラギラ”していたという。

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「私たちくらいの若い選手がどんどん試合に出ないとダメだよ!!」
「私たちの時代にしなきゃ!!」

 自らを「キャラ的に引っ張ってもらうタイプ」と称する仲田は、盟友の強い意志にどこか圧倒されつつも、静かに耳を傾けていた。

「よく『頑張って早く試合に出ようね』という話はしていました。弱気な自分とは対照的に、陽子は『私たちが引っ張らなきゃ』とどんどん言える選手だったので、そうだねと頷いて聞いていた。当時からそうはっきりと口に出せていた陽子は本当に凄いと思います」

 その後、田中は2015年に当時なでしこリーグ2部に所属していたノジマステラに移籍し、二人は別々の道を歩むことになった。敢えて自ら環境を変え、新たな目標を追い求めた田中は、主力の一人としてチームの1部昇格に貢献。その選手としての生き様を、仲田は「陽子らしい」と表現する。

「陽子は『上に行きたい』『成長したい』と自分の中で考えて移籍したと思います。ノジマでもリーダーシップを取っているのは見ていてよく分かる。あの頃と変わらないというか、陽子らしいな、と」

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