INAC仲田歩夢、なでしこJへの思い告白 「簡単に背負えるものじゃない」の真意とは?
「いろんなことがつながった結果、なでしこが見えてくる」
「正直、『いてほしくないな』と思ったことはありました(苦笑)。INACに入る時もなんで私たちにこんなにカメラがつくんだろう、まだ何もしていないのにな、って。自分が結果を出し切れていない部分もあって、何も記事にしてくれなくていいのに、取り上げられ方に当時はマイナスのイメージを持っていましたね。今はそういったストレスは感じないし、ありがたい限りなんですけど(笑)」
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苦悩の日々があったからこそ、仲田は冷静に、そしてリアルに自分の立ち位置を見つめ、今何をすべきなのかを理解している。
「日本代表は簡単に背負えるものじゃない。だからと言って諦めているわけではなくて、もちろん目指すところはなでしこと思いながらやっています。ただ、今は全てが代表に向かってという考えではなくて、いろんなことがつながった結果、その目標が見えてくるのかな、と。チームで全力を尽くすことが、そこに近づく一番の手段。まずは自分の目の前に置かれたことに対して、最高の結果を残したいという気持ちが強いです」
なでしこジャパン、そしてその先には再び世界の舞台が待っている。
「フランスW杯、東京五輪ももちろん意識はしています。なでしこが今回アジアカップで優勝してワールドカップ出場を決めたことで、また女子サッカーを見てもらえる機会が増えるはず。なでしこリーグには代表メンバー以外にも良い選手がいるので、私自身、違いを出してチームを勝利に導く“目につくプレーヤー”になりたいですね」
ヤングなでしこ時代から、プレーヤーとして一回りも二回りも大きくなった仲田が、再び日の丸を背負う姿をファンは心待ちにしている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)