暴力行為の磐田DF、日本にいる“喜び”を前日に母国メディアで力説「長く滞在できれば…」
ブラジル人DFギレルメ、横浜FM戦で“尻キック&肘打ち”の愚行
J1ジュビロ磐田のブラジル人DFギレルメは、2日に行われたリーグ第12節の横浜F・マリノス戦(3-1)の後半に退場処分を受けた後、相手選手に強烈なキックを見舞い、その後相手スタッフに肘打ちをするという前代未聞の暴力行為に出た。その波紋は大きく広がり、Jリーグやクラブから重い処分が下されることは必至だが、奇しくも試合前日に公開された母国ブラジルメディアのインタビューで「日本に長く滞在できることを望む」と話していた。
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衝撃のシーンは、磐田が3-1とリードして迎えた後半31分過ぎに起きた。磐田が右サイドを突破しMF松浦拓弥がニアサイドに鋭いクロスを送ると、横浜FMのGK飯倉大樹と磐田のFW川又堅碁が交錯。飯倉はパンチングでクリアするも、川又の膝が頭に入り、その場に倒れ込んだ。
だがプレーは続行され、クリアされたボールは横浜FMのFWユン・イルロクが拾ってドリブルを開始しカウンターを発動。これを磐田のDFギレルメとDF小川大貴が挟み込むようにして止めてユン・イルロクが倒れると、主審の笛が吹かれる。この直後、ファウルの判定を不服に感じたのか、ギレルメは拾ったボールを高く蹴り上げた。
場内が騒然とするなか、ヒートアップしたギレルメに対して福島孝一郎主審は2枚目の警告を出して退場処分。するとその直後、ギレルメは横浜FMのMF喜田拓也に何かを言われたとジェスチャーで示しながら、左足で思い切り蹴り上げる愚行に出た。さらに、ピッチから去る際に抗議に出てきた横浜FMのスタッフに対して肘打ち。両軍ベンチからスタッフが駆け寄り、熱くなるギレルメを引きはがしてピッチから退場させた。
名波浩監督もギレルメの愚行を「あるまじき行為」「間違っている」とし、「クラブとしても処分を科そうと思っている」と話したが、ギレルメは奇しくも試合前日に日本で長くプレーしたいと話していた。