川崎DF奈良、“急造GK”らしからぬ好セーブをファン絶賛「今年のベストプレー優秀賞」
後半25分にチョン・ソンリョンが一発退場 交代枠の残りがなく、急きょGKに抜擢
J1川崎フロンターレのDF奈良竜樹は、2日のリーグ第12節浦和レッズ戦(0-2)で急きょGKを務めることになった。突然のハプニングにもかかわらず、24歳の“急造守護神”は本職顔負けのスーパーセーブを見せ、「無失点奈良!!」「今年のベストプレー優秀賞」など、奮闘を称える声が相次いでいる。
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後半5分までに2点のビハインドを背負った川崎。鬼木達監督は交代策を早め、後半7分にMF齋藤学、同12分にFW大久保嘉人、同24分にMF守田英正を投入して3枚の交代枠を使い切った。
しかし、直後の後半25分にカウンターを受けた場面、飛び出したGKチョン・ソンリョンは、ペナルティーエリア外で浦和のオーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトを倒してしまった。このプレーが決定的な得点機会の阻止と判断され、川崎は10人に。控えGKを投入することもできず、奈良がGKのウェアを借り受けて急きょプレーする珍事となった。
奈良はファーストプレーで浦和DFマウリシオが放った距離のある枠内シュートをキャッチし、後半30分にはMF長澤和輝との1対1も果敢に飛び出してスーパーセーブを決め、スタジアムを大きく沸かせた。マイボール時にはセンターサークル内まで上がり、クロスが上がる局面でゴールをがら空きにして待ち構えるなど、“急造GK”らしさを覗かせつつも約20分間を無失点で切り抜けた。
Jリーグ公式ツイッターは試合後、「急遽、GKという大役を任された奈良竜樹選手! 見事に落ち着いたプレーを披露し、会場を沸かす」と動画付きで称賛。コメント欄には「今年のベストプレー優秀賞」「DAZNベストセーブ入るんじゃね」「投げ方が可愛かった! 無失点奈良!!」「素晴らしい!」「奈良キーパー上手かったね」と緊急事態での奮闘を評価する声が多数上がった。
試合に0-2で敗れたことも相まって、奈良にとっては悔しさとともに忘れられないゲームとなったはずだ。