VARに“抜け穴”!? イタリア・ダービーの「幻の3回目」に潜むイエロー適用外のリスク

セリエAではVAR判定を2017-18シーズンから導入している(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
セリエAではVAR判定を2017-18シーズンから導入している(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

ユーベのピアニッチが後半に相手を倒した際、イエローカードが出なかったことが論点に

 イタリア現地時間4月28日に行われた首位ユベントスと名門インテルの“イタリア・ダービー”は、アウェーのユベントスが3-2と劇的な逆転勝利を収めた。この一戦でクローズアップされたのが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だった。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」は、ダニエレ・オルサート主審の判定を批判しつつ、VARの“抜け穴”を解説している。

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 今回の“イタリア・ダービー”でVARは2回導入された。その2回目は、ゴール前の混戦からユベントスが決めたゴールがオフサイドであったかを確認するためのもの。映像確認の結果、オフサイドが認められてゴールは取り消された。これは正しい運用と判定だった。

 問題は、1回目と「起こせなかった3回目」の差にあるとしている。前半15分、ユベントスのクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチがルーズボールにスライディングした際、インテルのウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノが右足を踏みつけてしまった。オルサート主審はイエローカードを提示したが、VARの進言により映像を確認。イエローカードを取り消し、改めてレッドカードを提示した。

 これに関し、記事の解説をしているマッシモ・キエーザ氏は判断に問題はないとしている。その上で、後半にユベントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチがインテルのブラジル代表MFラフィーニャを倒した場面で、2枚目のイエローカードが提示されなかったことを重要視。オルサート主審の判断を「(カードを出さなかった)説明ができないもの」と厳しく批判している。

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