INAC仲田歩夢、なでしこリーグ参戦7年目の“覚醒” 「これも運命だった」
【インタビュー第1弾】国内屈指のタレント軍団での熾烈な競争、24歳でつかんだレギュラーの座
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【インタビュー第2弾】
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【インタビュー第3弾】
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なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部のINAC神戸レオネッサは、女子アジアカップ大会MVPのFW岩渕真奈やMF中島依美、DF鮫島彩ら日本代表選手を擁する言わずと知れたタレント軍団。その激しい競争のなかで、“覚醒の時”を迎えようとしている選手がいる。入団7年目の24歳MF仲田歩夢だ。
今季は4月29日時点で公式戦7試合を消化。仲田は全試合スタメン出場を果たし、3月25日のリーグ第2節セレッソ大阪堺レディース戦(5-1)で2018年初ゴールを決め、4月29日の同第3節ノジマステラ神奈川相模原戦(4-0)でもチーム4点目を奪い、2試合連続ゴールをマークした。2012年に高校女子サッカー界の名門・常盤木学園から鳴り物入りで入団するも、分厚い選手層に阻まれてレギュラーとしてフル稼働したシーズンはまだないなか、一体彼女の何が変化したのか。仲田は「時間がかかってしまいましたけど」と苦笑いしつつも、“体現力”のアップを実感していると語る。
「俊さん(鈴木俊・現監督)も松田さん(松田岳夫・前監督)と一緒にやっていたので、サッカーへの考え方が似ている。最初は言われている内容どころか、自分が何をしているのかも分からないくらいでした。でも、やっと理解と吸収のスピードが追いついて、今は要求されていることと自分の良さをバランス良く出せているかな、と。伸び伸びプレーできていますね」
プレーヤーとしての引き出しが増えていることは、4月21日のリーグカップ第4節ノジマステラ戦(2-1)からも見て取れる。この一戦で仲田は主戦場とするサイドではなく、トップ下としてプレー。「自分にできるのか」という不安以上に、“ピッチ中央”に立つ楽しみが沸いてきたという。
「サッカーを始めてからサイドバックやFWはあっても、ボランチとかトップ下みたいに360度どこからでも人が来るポジションに入ることはありませんでした。でもトップ下はどこにでも抜け出せるし、どこにでも顔を出せるという点では、いろんなことができるポジションだな、と。サイドに入った時にどこが受けやすい、どこが出しやすいと、出し手と受け手の両方の気持ちも体感することができたので、自分にとってはプラスでしたね」