“J1初参戦”で注目度急上昇中の長崎 クラブと地元に起きている劇的変化
ハウステンボスやY!mobileがスポンサーに加入してチーム予算増加、地元にも変化
J1へ昇格した影響で予算も大幅に増加した。髙田明社長自らのトップセールスもあって、ハウステンボスやY!mobileがスポンサーに加わり、チームの予算は「昨季約8億円だったのが、25億円も見えている」(髙田明社長)という状況だ。
こうした動きは地元にも変化を促している。チーム創設時からのスポンサーである岩崎本舗の岩崎寛司代表取締役は、金額的な問題からJ1昇格後はスポンサーから撤退することも検討していたが、髙田明社長の説得もあってスポンサーを継続。「来季も継続できるように、売り上げを伸ばさないと(笑)」とホームゲームでは自ら店頭に立ち、第6節ではスタジアムグルメを食べ尽くすことで有名なFC東京のサポーターに「絶対に売り切れさせない」と挑戦状を叩きつけ、めでたく完売を達成した。
岩崎本舗に限らず、他の出店業者もJ1オリジナルメニューを提供するなど、J1ならではの変化を上手く活用しようというクラブ周辺の姿勢は、J2の頃よりはるかに強まってきているのが現状だ。
もちろんJ1という未知のカテゴリーのなかでは、運営が予想通りにいかないことも多い。特にホームに開幕戦では、駐車場が少ないスタジアムに車での来場者が集中。事前導入された駐車場の予約システムに対する説明が不十分であったために周辺に大渋滞を発生させてしまい、選手バスまでが渋滞に巻き込まれてしまった。