“J1初参戦”で注目度急上昇中の長崎 クラブと地元に起きている劇的変化
創設14年で迎える初のJ1、ホーム5試合の平均観客数はJ2時代に比べて約3倍に
V・ファーレン長崎にとって創設14年で迎える初めてのJ1が開幕して3カ月。認知度の向上や行政との関係など大小さまざま変化がクラブと長崎の街には起こっているが、なかでも最も大きく変化し、影響力が大きいものといえば、やはり集客やメディアの注目度だろう。
特に集客数の変化は一目瞭然だ。第10節までに行なわれたホーム5試合における長崎の平均観客動員数は1万1279人。これはJ2だった昨季までのホーム5試合での平均観客動員数(4439人)の約3倍に相当する。
こういった集客増は当然ながらグッズの売り上げやチケット収入にも直結する。フロントスタッフの大半が昨年途中からの参加であることや、開幕戦後に販売方法や管理体制が変わったこともあって、単純な比較をすることはできないが、関係者によると「昨季よりは確実に増加している状況」であるという。
人が集まれば注目度も高まるのも当然だ。以前は地元の新聞やテレビ局で占められていた取材メディアだが、J1昇格決定が目前に迫った昨年の10月頃から、県外のメディアが急増。チームの広報兼通訳を務める尹永在さんが「J2だった時の倍くらい」と言うとおり、常時50名以上のメディアが取材に詰めかけ、J2だった頃の1.5倍となる約75㎡にまで拡張されたメディアルームは、ほぼ満席に近い状態が続いている。