湘南MF梅崎、10年過ごした埼スタに涙の帰還 「想像していなかった」浦和“7番”の歓迎
スタンドに多く掲げられた浦和の“背番号7”に感激
「代わる時に『すいません、気を遣ってもらって、出してもらって』と言われたので、『そんな余裕ねーよ』と(苦笑)」
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ピッチに入った梅崎は、チームの勝利のことだけを考えてプレーした。ドリブル突破やシュートといったゴールに絡むことが持ち味だが、「何かを見せたいというよりも、状況ですよね。1-0でリードしていて、押し込まれている。ハードワークして味方を助けること、プレッシングのスピードをチェンジすること。自分を出すよりも勝利のためにプレーすることでした」とプレーを振り返った。そして、湘南は1点リードを守り切った。
場内を回っている最中、梅崎の目に飛び込んできたのは「想像もしていなかった」ものだった。浦和のサポーターによって、赤い背番号「7」のユニフォームが多く掲げられていたからだ。
「こみ上げるものがありました。直接、挨拶をしたわけでなかったので。これだけ僕のユニフォームを持ってきてくれている方がいて、頑張れという言葉をもらって、特別な感情がありました。挨拶をしてなかったこと、目と目を見て挨拶ができた瞬間になった。離れてもこれだけたくさんの声、声援をいただいて、ユニフォームを掲げてもらって。純粋にこみ上げるものがありました」
さらに、負傷により長期離脱した際に掲げられた「梅、待ってるぜ」の横断幕を手渡された一幕もあった。浦和時代、この横断幕について「どれほど励まされたか」と話していた思い出深いものだ。元よりこうした心遣いに感激することを隠せないタイプだけに、梅崎が涙ぐんでしまうのも自然なことだった。