「日本によって変わった男」 ベンゲル監督を英誌特集「日本で最大の愛を再発見」
94年12月から96年9月まで名古屋を率いたベンゲル監督、日本での挑戦に再脚光
アーセナルは20日、今シーズン終了をもって1996年10月1日から長期にわたってチームを指揮してきたアーセン・ベンゲル監督を退任することを正式に発表した。そんなベンゲル監督の退任に対し、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」は名古屋グランパス(当時名古屋グランパスエイト)時代のベンゲル監督を特集。「アーセンはいかにして日本で最大の愛を再発見できたのか」というタイトルで取り上げている。
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ベンゲル監督が名古屋に就任したのは1994年12月のことだ。その前年にはトルコのベジクタシュでリーグ3連覇を達成するなど実績のあったイングランド人のゴードン・ミルン監督が指揮していたが、名古屋での挑戦は失敗に終わって退任。そんな時に白羽の矢が立ったのがフランス人監督のベンゲルだった。それまでの経緯もあって期待値は高くなく、新監督のアイデンティティーはほとんど刺激を与えなかったかもしれない。だが、ここからベンゲル監督のストーリーが始まることになる。
今回の特集では主に三つのエピソードで語られている。
最初に語られているのが、ベンゲル監督が就任するところまでの話だ。当時ベンゲル監督は前年にモナコを解雇されたこともあり、次なる場所でのチャレンジを求めていた。そして名古屋も、巨費を投じて元イングランド代表FWギャリー・リネカーや元ユーゴスラビア代表FWドラガン・ストイコビッチを獲得するも、期待通りの結果を出せない状況が続いていた。そういった時に両者は巡り会い、ベンゲルは名古屋の指揮官となったのである。名古屋での就任期間は1994年12月から1996年9月までと短い期間だったが、燻っていたストイコビッチを蘇らせ、チームも再建するなど確かな手腕を発揮した。