ハリル前監督、電撃解任の“反論会見”全文【後編】 「協会は大きなリスクを背負った」

「W杯出場権を得られて日本でも良い仕事をしたと思っている」

「テクニカルコーチからも励ましの言葉をもらっています。一体どうしたんでしょうか。どうなったか私も理解できない。本当に信じられないし、本当に残念に思います。彼はテクニカルコーチの一人で3年間を過ごした。もう一つ見せたいものがあります。選手で、Bチームで一回起用した丹羽大輝(サンフレッチェ広島)です。彼は広島からわざわざ飛行機に乗ってありがとうとわざわざ言いに来てくれた。一回だけの起用だった。それもBチームで。私が申し上げてきたことと現実、何がどうなっているのか分からない。

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 質問に応えられているか分からないが、もう一言。非常に家族的なスピリット、チーム全体が大きな家族という感じで仕事をしてきた。外人は外人、日本人は日本人ではなく、全員で食事をする機会を何度も設けた。おごるのは私だがね。ただ飯だと思うと、みんなすごく食べる。W杯出場権を手に入れた。本当は言わない方がいいが、一人一人にちょっとしたプレゼントをした。お礼の気持ちを込めてだ。見た目ほど憎たらしくないとどこかで思ってもらえたのではないか。ピッチでは非常に厳しいが、いつも厳しいわけではない」

――サポーターにとっても悪夢で、あなたとともにW杯本戦を戦いたかった。サポーターはどう振る舞えばいいですか? 今まで3年間ともに戦ってきた日本代表サポーターにメッセージをお願いします。

「アリガトウゴザイマス。私のように傷ついている人が多くいると聞いて、このように励まし、サポートのメッセージをもらったことは今までなかった。日本だけではなく、こういったことはなかった。本当に深く傷ついた。なぜなんだという思いでもう一度日本に来た。ぜひ一緒に東京の街を練り歩いてほしい。道端でもハリルさんと声援を送ってもらえる。すごく嬉しい。でも、何があったのかとみんな質問してくる。

 私の方から直接、会長にも質問したい。私の得意分野である、最後の詰めという仕事をさせてもらえなかった。W杯ブラジル大会でもかなり良い監督だったと自負している。W杯出場権を得られて日本でも良い仕事をしたと思っている。初めて日本代表と仕事をしてきたのに、この続きができない。ここからだという時に、仕事ができなくなってしまう。非常に傷ついている。みなさん、サポーターと同じように深い傷を負っているが、まだ答えはないが、本当にサポートしてくれてありがとう。このようにサポートしてくれる人がたくさんいることは、今まで分からなかったかもしれない。まだ全てを語り切っていないのかもしれないが、一番素晴らしい試合はサポーターとの試合かもしれない。サポーターの心を掴んだという意味では、素晴らしい勝利だったのかもしれない」

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