ハリル前監督、電撃解任の“反論会見”全文【後編】 「協会は大きなリスクを背負った」

ハリル前監督は、「協会は大きなリスクを背負った」と述べた【写真:荒川祐史】
ハリル前監督は、「協会は大きなリスクを背負った」と述べた【写真:荒川祐史】

質疑応答では自身の下に届いた選手の声も公開 「たくさんのメッセージをもらった」

 日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が、27日に都内で開催された緊急会見に出席した。ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕2カ月前に契約解除される憂き目に遭ったが、約1時間半に渡る会見のなかでは質疑応答の時間も設けられ、「私は日本の永遠のサポーターだ」とW杯に臨む日本代表にエールを送りつつも、「何か問題があるなら、その原因が何かを聞いてほしかった」と本音を滲ませた。

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――具体的に、協会にどのような思惑があって解任されたと考えているか?

「会長から言われたのは、選手及びコーチたちとのコミュニケーションと信頼が薄まったということだった。なぜか最後の遠征で弱まったようだ。3年間、何も問題はなかったと認識している。私が疑問なのは、誰とのコミュニケーションだったのかだ。選手からたくさんの励ましのメッセージをもらった。

 全部読みたいが、槙野(智章)はJFAの決定に非常に落胆している。ビックリもした。バヒド監督となんのコミュニケーションの問題もなかったと思っている。チーム内の一選手として申し上げたい。私たちのコミュニケーションを改善、さらに良くすることは必要かもしれないが、正直にもう一度言えば、私の認識ではそういった問題は存在しなかったと思っている。個人的には監督のおかげで随分と進歩ができた。すごく厳しい監督だった。厳しい指摘を受けた。そのおかげで今の自分があると感謝したい。厳しい時間、苦しい時間もあったが、非常に嬉しい時間もあった。ハリルホジッチ監督のワールドカップ(W杯)が見たかった、というメッセージだった。

 多くのメッセージを全部読みたいが、ベテランから若い選手、トレーナーやメディカルスタッフのメッセージもある。バヒド監督、本当に厳しかったですね。それを苦にせず、3年間ともに戦ってきました。そのおかげで成長することができた。私たちの父のようだった。親しみを込めて叱ってくれたと思います。この3年間に心から感謝している。一人の男として成長させてくれたのはバヒド監督あなたのおかげです。心よりの友情を」

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