ハリル氏、西野“技術委員長”との希薄な関係暴露 「選手一人が不平不満」の発言も明かす
日本サッカー協会へ募る不信感 「技術委員会の存在すら知らなかった」
日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が、27日に都内で記者会見を行った。コミュニケーション不足が解任理由の一つと説明された同氏だが、後任監督に就任した西野朗氏が委員長を務めていた日本サッカー協会(JFA)技術委員会について「存在を知らなかった」と発言。また、コミュニケーションが希薄だった西野氏が「選手の一人が不平不満を言っている」と発言していたことも判明し、解任劇の闇の深さが浮き彫りになった。
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報道陣332人、テレビカメラ約30台、スチールカメラ約40台を集めた注目のハリル会見。90分超に及んだ会見の最後に、「質問がないので申し上げる」と自ら切り出したのは、新監督に就任した西野氏とのあまりに希薄な関係だった。
コミュニケーション不足が解任理由の一つとされるなか、ハリル氏は「技術委員会がたくさんの修復を試みたと言っていた。技術委員会の存在すら知らなかったし、誰も私のところに来て話をしたことがない。私は知らない。私のオフィスに来た時に挨拶と握手はしたかもしれない。西野さんも来た。西野さんは後から加わったが、技術委員長の役目は初めてという人だった。確かに、彼とのコミュニケーションは少なかった」と語った。
J1名古屋グランパスの監督を退任後、フリーの身だった西野氏は2016年3月に技術委員長に就任した。ハリルホジッチ氏の招聘に関わった霜田正浩氏(現レノファ山口監督)の後任として、代表強化をはじめ重要な役割を担う技術委員会のトップとして、西野氏は代表遠征にも帯同したが、積極的なコミュニケーションは存在しなかったという。
「全てのトレーニング、会議、常に一緒にいた。選手、このリストで行こうという提案をした時、現地の選手も起用したので彼の意見も求めた。あまり多くを語らない人だった。試合中だが、GKの第2コーチとともに選手の観察を頼んだ。ハーフタイム前に彼らは降りてきて情報をくれる。そしてハーフタイムに話ができる。全てのトレーニングにも彼は参加していた。いつも『いやー良かった』と。一度だけ聞かれたのは、フランスでの技術委員長の役目を聞かれた」