“コミュニケーション不足”の解任は「聞いたことがない」 ハリル氏、協会の対応に不信感
ハリル氏にとっても驚きの解任劇 真実は「まだ見つかっていない」
日本代表を率いたバヒド・ハリルホジッチ前監督は27日、都内で記者会見を行い、今月7日付けで電撃解任されたことについて猛然と反論した。次第に口調が熱を帯びていったハリルホジッチ前監督だったが、最後まで解任理由の一つが「コミュニケーション不足」であることに納得がいっておらず、長いキャリアのなかで「今まで聞いたことがない」と語った。
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会場となった日本記者クラブに多くの報道陣が詰めかけるなか、予定時間より少し早く登壇したハリルホジッチ前監督は、神妙な面持ちで冒頭から語り始め、「最悪な悪夢」「人間として深く失望」など失意の言葉を並べた。
その上で、9日に行われた解任会見で日本サッカー協会の田嶋幸三会長が「コミュニケーション不足」を理由の一つに挙げたことについて「(就任した)3年前から、誰ともなんの問題もなかった。特に選手との問題はなかった」と全面否定。報道陣からそれを理由に解任された経験があるかを問われると、「初めてです。今まで聞いたことがない」と語り、「コミュニケーションというのはあまりにも広い意味過ぎて、具体的に誰となのか、どういうことなのか教えてほしい」と困惑を隠せない様子だった。
「残念ながら真実を探しに来たと言ったものの、まだ見つかってはいない。何人かの選手が不満を漏らしているというのは聞いている」とも会見内で話していたハリルホジッチ前監督。「私には事情の分からないことが、知らないところで行われているようだ」と、最後までW杯直前の電撃解任に至った決定プロセスに対して不信感を募らせていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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