ハリル前監督、緊急会見で心境吐露 「人生で一番辛いとも言える時期を過ごしてきた」

記者会見に臨むハリルホジッチ前監督【写真:荒川祐史】
記者会見に臨むハリルホジッチ前監督【写真:荒川祐史】

4月7日付けで契約解除 「このような形で去ると考えたことはなかった」

 日本代表を率いたバヒド・ハリルホジッチ前監督は27日、都内で記者会見を行い、解任騒動について口を開いた。2015年3月に就任した指揮官は、日本を6大会連続のワールドカップ(W杯)出場に導いたが、その後二度の欧州遠征で未勝利に終わるなど不振が続き、4月9日に日本サッカー協会(JFA)から契約解除が発表された。様々な憶測が飛び交うなか、ハリルホジッチ前監督は21日に再来日。「4月7日以来、人生で一番辛いとも言える時期を過ごしてきた」と胸中を語った。

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 ハリルホジッチ前監督は7日付けで契約解除となったが、今回会見を開いた理由として「ここ日本で3年間仕事をしてきたので、この地で話をさせてもらいたい」と言及。日本への敬意を示しつつ、代表監督に就いた当時の心境、そして解任に至った現実について触れた。

「この日本という素晴らしい国を初めて経験してきた。家族とともに大好きな日本という国、伝統、歴史、文化、さまざまな習慣やいろいろな仕事のやり方があり、それを大いに評価しているし、いろいろなものを敬いながら仕事をする日本という国、大変素晴らしい国に観光客として物見遊山としてきたのではなく、この国のサッカーに何かをもたらせるのではないかという気持ちで来た。この素晴らしい国をこのような形で去ると考えたことはなかった」

 ハリルホジッチ監督は「最悪の悪夢としてもこのようなこと(解任)は考えなかった」という。

「日本という国での仕事を真意とともに終えたい。サポーターや国民に日本チームが素晴らしいヒーローとして終わりたいと思っていた。4月7日以来、人生で一番辛いとも言える時期を過ごしてきた。人間として深く失望した」

 これまで各国クラブやコートジボワール代表、アルジェリア代表を率いるなど、監督として確かな実績を残してきただけに、今回の一件で大きく傷ついたと明かした。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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