ハリル前監督、W杯に導きながらの解任に失望 「私に対するリスペクトがなかった」
日本での仕事に誇り 「チームが成功するための仕事ばかりだった」
日本代表を率いたバヒド・ハリルホジッチ前監督は27日、都内で記者会見を行い、今月7日付けでの電撃解任騒動について口を開き、「私に対するリスペクトがなかったように思った」と語った。
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2015年3月に就任した指揮官は、日本を6大会連続ワールドカップ(W杯)出場に導いたが、その後二度の欧州遠征で未勝利に終わり、E-1選手権でライバル韓国に惨敗するなど不振が続き、4月9日に日本サッカー協会(JFA)から契約解除が発表された。様々な憶測が飛び交うなか、ハリルホジッチ前監督は21日に再来日し、この日の会見に臨んだ。
会場となった日本記者クラブに多くの報道陣が詰めかけるなか、予定時間より少し早く登壇したハリルホジッチ前監督は、神妙な面持ちで冒頭から語り始めた。「最悪な悪夢」「人間として深く失望」など失意の言葉を並べたハリルホジッチ前監督は、次第に指揮官としてのプライドをのぞかせた。
「私自身はサッカーの世界で45年、それもハイレベルな45年間だった」と自らの指導者人生を誇った指揮官は、「監督の職業というのはとても儚いものであり、どんな時にも何が起こるか分からない」としたうえで、突然の解任通告に驚いたと明かした。
「私がナイーブ、物事を知らなかった面があるのかもしれない。しかし、そんなことはしていない。日本に来てやったのはしっかり仕事をすることと、チームが成功するための仕事ばかりだった」と、自らに課せられたW杯出場の目標を達成したと誇った。そのうえで解任されたことについて、「私に対するリスペクトがなかったように思った」と日本サッカー協会に対して失望の色を隠さなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)