【データ分析】ハリルJ「ラスト2戦」の真実 マリ戦で見えた“アフリカ対策”の意図と問題点
多少の失望感を抱くも監督解任に至るまでには…
このようにマリ戦のデータを見ると、このハリルホジッチ体制最大の課題だったデュエルに関しては、まだ不十分だった。また、高い位置でボールを奪い、より高い位置でプレーするということはできていたが、相手ゴールに近いエリアでのポゼッションと仕掛けるため、仕留めるためのプレー精度は必ずしも高くなかった。
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攻撃に関しては、途中交代の中島の役割と使い方に対するチーム内の共通理解はできていたものの、宇佐美、久保という先発したサイドアタッカーの攻撃面での貢献は十分とは言えなかった。この試合のデータを見る限りは、多少の失望感はあっても監督解任という大事に至るものとは思えなかった。
マリ戦の4日後に行われた“仮想ポーランド”のウクライナ戦で、ハリルホジッチ監督の解任に結びつく決定的な要因が浮き彫りになったのか。分析結果については、後編で触れていきたい。
(後編へ続く)
analyzed by ZONE Analyzing Team
データ提供元:Instat
(FOOTBALL ZONE編集部)