「大騒ぎすることじゃない」 広島・城福監督がリーグ初黒星の悔しさに込めた思い
立ち上がりの2失点でゲームプラン崩壊 FC東京は「モチベーションが高かった」
J1サンフレッチェ広島は26日のリーグ第10節FC東京戦に1-3で敗れ、今季リーグ戦初黒星を喫した。立ち上がりの2失点で開幕9試合無敗(8勝1分)を誇った本来の輝きは影を潜め、文字通りの完敗となったが、城福浩監督は悔しさを滲ませつつも「大騒ぎすることじゃない」と前を向いた。
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城福監督はFC東京戦で、ここまで堅守の陰のキーマンとなっていたMF稲垣祥に代えてMF吉野恭平をボランチに入れ、MF川辺駿を3試合ぶりにスタメンで起用した。指揮官はその意図を「ボールを握るため」と説明したが、前半5分にPKで失点、その4分後にもミスから追加点を奪われ、ゲームプランは立ち上がりで脆くも崩れてしまった。
城福監督は常々ボールを支配したいと理想を述べつつも、堅い守備の構築を第一とし、FC東京戦までリーグ最少失点(2)で勝ち点を積み上げてきた。それだけに、試合後の記者会見や囲み取材でも、何度も序盤の2失点が痛手だったと振り返った。
「2点を失ってしまったのは大きかった。最初の失点で彼らの良さも出せないなかで(試合が)推移してしまった」
FC東京は城福監督にとって、2008~10年、16年と指揮を執り、09年にはナビスコカップ(現ルヴァンカップ)のタイトルを獲得した古巣。FC東京のMF東慶悟は後半6分にチーム3点目を奪った瞬間に何度もガッツポーズしながら咆哮し、MF橋本拳人は「城福さんに成長したところを見せたかった」と話したように、1位2位対決ということも相まってFC東京側の気迫は凄まじかった。対戦した感想を求められた城福監督も、「良いチームだし、良い選手が揃っているし、モチベーションが高かった」と語っている。