INAC副将・伊藤美紀が描く理想のボランチ像 “挑戦の2018年”に掲げた課題とは?
「澤さんと同じことはできないけど、イメージは残してある」
2014年に常盤木学園高からINACに入団した伊藤は、2015年限りで引退した元なでしこジャパン(日本女子代表)MF澤穂希とコンビを組み、女子サッカー界が誇るレジェンドの“最後の相方”として知られる。現在も同じボランチでプレーする伊藤にとって、澤の影響は大きいという。目指すは「守備でも攻撃でもチームの起点になれて、大事なところにいれる選手」だ。
「澤さんは理想のボランチというか、自分がボールを失った時にすぐに後ろで奪ってくれたり、チームで一番走って、守備でも攻撃でもいろんな場所に顔を出していた。本当に学ぶものがたくさんありました。澤さんと同じことはできないけど、そのイメージは自分の中にちゃんと残してあるので、私なりにできるように頑張りたいと思っています。
ボランチを組む(中島)依美さんは前に前に行ってゴールも決められる選手。出て行く時は自分がバランスを取ったりしています。黒子役ができるのも自分の特長の一つだと思うので、全体を見ながらチームメイトの特長を生かしていきたいです」
伊藤は今年2月、日本女子代表候補を招集して活動した、なでしこチャレンジトレーニングキャンプに参加。なでしこジャパンへの思いは隠さないが、まずは「チームが一番大事」と語る。