快進撃の陰に“インテンシティー”と“判断力” J2山口で実る「霜田流フットボール改革」
「省エネサッカーはしない」と宣言 相手以上に走り、頭を使うスタイルを貫徹
判断の自由を認める一方で、練習は厳しく、数十センチを詰められるかなど、連係の深化に妥協はない。気温の上がった町田戦を前にしても「暑くても省エネサッカーはしない。相手以上に走らなければならないし、頭を使わないといけない」と言い切る。チームに慢心を持ち込むような余地はなく、戦わざる者にチャンスは与えない。
「去年20位だった僕らは、相手の良さを出させないというのを全部の相手に対してやらないといけないが、それだけでは成長できない。自分たちのいいところを出して勝ち点を積み上げていきたい」
個人にインテンシティーと判断力を求め、それを総合してチームの力にする。日本のサッカーにも求められる霜田流のスタイル改革が、本州最西端の山口で進んでいる。
(上田真之介 / Shinnosuke Ueda)