搾乳を手伝うサッカーチーム「十勝スカイアース」 J参入の先に見据えるものとは

元ヴェルディ川崎GK藤川孝幸氏がチーム代表に就任

 2017年5月のこと。スポーツスクールの運営などを手がける総合スポーツサービス企業「リーフラス株式会社」が、北海道帯広市を本拠地とする十勝FCの運営権を取得した。再スタートを機にチーム名も「十勝スカイアース」へと改称し、北海道地域リーグから将来のJリーグ参入を目指している。その新チームの代表に就任した元ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)GKの藤川孝幸氏に、十勝が秘める可能性について訊いた。

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 きっかけは十勝地区サッカー協会からの打診だった。それまで「十勝フェアスカイFC」として活動していたクラブの経営が立ち行かなくなり、後に解散となるのだが、そんな時に藤川氏が常務取締役を務めるリーフラスに声がかかった。

「元々Jリーグのチームをやろうという構想があり、そのタイミングで十勝のサッカー協会から話がありました。十勝フェアスカイという前からあったチームは、地域リーグの4部からやっている生粋の北海道チーム。それを潰す訳にはいかないと。十勝サッカー協会としても、なんとかお願いできないかというお話を頂きました」

 北海道と言えばJ1のコンサドーレ札幌、そしてプロ野球の北海道日本ハムファイターズというプロチームが存在するが、いずれも元々は神奈川、東京と道外からやって来たチーム。本当の意味での“道産子”プロクラブを作ろうという思いからスタートし、形となったのが十勝スカイアースということになる。

 藤川氏も当初は「8年でJ3参入」という堅実な数字を打ち出していたが、「本当に多くの方々がバックについてくれている」という周りのサポートもあり、今では5年以内に実現可能になるかもしれないとの展望も明かしている。

 

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