森重が語るFC東京“逆襲計画” 後半戦スタートの鹿島戦へ「攻略のイメージはある」

中位に沈む現状に不甲斐なさ 「上に行くチャンスがあるのに取りこぼしている」

 2017シーズン開幕前の期待度の高さから言えば、リーグ戦の折り返しを迎えようとしている現時点でのFC東京の成績には、誰もが失望感を抱えているはずだ。第16節を終えて7勝3分6敗の8位――。辛うじて白星が先行しているものの、首都クラブが持つポテンシャルを考えれば、戦力に見合った成績とは言い難い。

 今季開幕前にFW大久保嘉人、MF髙萩洋次郎、DF太田宏介ら日本代表経験者を中心に大型補強を行い、序盤戦こそ順調に勝ち点を積み重ねたものの、その戦いぶりはどこか不安定。主将のDF森重真人も「今は我慢強くできていない」と語る。

 だが、優勝候補の一角としてこのまま沈むわけにはいかない。後半戦スタートとなる7月8日の第18節、ホームに迎えるのは前年王者の鹿島アントラーズ。今季開幕戦、敵地で1-0と競り勝った試合の再現を狙い、逆襲へのきっかけにしたいと、森重は力強く語ってくれた。

   ◇     ◇     ◇

――FC東京は今季のJ1リーグ第16節を終えて、7勝3分6敗の勝ち点24で8位です(インタビューは6月26日に実施)。この成績について、率直にどのように感じますか?

「1試合の結果で大きく順位が変わる混戦のなかで、自分たちも上に行くチャンスがあるのにそこで取りこぼしているというか……。タラレバを言っても仕方ないのですが、今の成績にはもちろん満足してないです」

――開幕前の大型補強により、主力の顔ぶれも変わりました。連携面などを含めて、チームを作り上げていく難しさは感じましたか?

「自分たちの誰もが、今季のFC東京の戦力が充実していると感じているなかで、それを活かさなくては、結果を残さなくてはというプレッシャーも、正直あると思います。それが開幕からの数試合は良いプレッシャーとなって、『結果を残したい』というみんなの強い気持ちが良い方向に向かい、結果も出ていたと思うんですけれど、それがだんだん慣れてきた時に結果が出なくなってしまった。そうした気持ちの部分の変化が、今の成績にも表れているのかなと思います。そこはもう一度、チームとして引き締めなくてはいけないと思っています」

 

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