本田の惜別FK弾、ミラン月間ベストゴールに選出! 本人も驚き「このゴールがなるとは…」
本拠地最終戦のボローニャ戦、途中出場の本田が23メートルのFKで今季初ゴール
ACミランの日本代表FW本田圭佑が決めた鮮やかな直接FKが、ミランの月間ベストゴールに選出された。本田はミランの公式ツイッターに登場し、選出にあたっての喜びと退団へ惜別のメッセ―ジを送っている。
本田は5月21日の本拠地最終戦となったボローニャ戦で途中出場。後半28分にゴール正面の23メートルからフリーキックを左足で直接狙うと、鋭く曲がって落ちる弾道は相手GKの手を弾くようにしてサイドネットに吸い込まれ、今季初ゴールを決めていた。これがミランの月間ベストゴールとなり、本田は驚きと喜びを語っている。
「このゴールが5月のベストゴールになるとは思っていなかったけど、とても喜ばしいですね」
本田はこのボローニャ戦が本拠地サンシーロでのラストゲームだった。自身で今季限りでの退団を明言し、すでにミランでの全日程は終了している。それだけに、サポーターへ向けての惜別の思いもメッセージに込めた。
「これが僕にとっての(ミランでホームの)ラストゲームだったわけですけど、ご存じのように世界はとても広いというわけではない。何を言いたいかというと、僕が他の国に行ったとしても、将来また再会できるでしょう。フォルツァ(頑張れ)、ミラン」
本田はこのボローニャ戦の翌週、本当のラストゲームとなった敵地カリアリ戦でキャプテンマークを巻いてフル出場し、3年半にわたるミランでのプレーを終えた。現地メディアから「パンキナーロ(ベンチ要員)」や「マーケティングマン」という厳しいニックネームを付けられ、サポーターからブーイングを受けたことも少なくなかった。
それでも、最後の最後に見せた鮮やかなフリーキックとプロ精神は、ポジティブなイメージとしてミラニスタの心に残るのではないだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images