「マジで!?」と声を張り上げ、浦和の駒井は絶句… 試合後に知らされた元同僚の“安否不明”に動転

コロンビアで起きた墜落事故で、京都時代のチームメートだったDFチエゴの名が…

 29日にコロンビアで起こった飛行機墜落事故は世界中のサッカーファンを驚かせ、悲しみに沈ませたが、そこに元Jリーガーの名前もあった。この日はJリーグチャンピオンシップ決勝第1戦が行われたが、浦和レッズのMF駒井善成は京都サンガF.C.時代のチームメートの安否を気遣い、沈痛な言葉を残している。

 駒井は京都U-18で頭角を現し、高校3年生の2010年に二種登録されトップチームに合流した。その時に、外国人選手としてプレーしていたのがDFチエゴだった。シーズン終了前に移籍したが、駒井は元チームメートの安否が不明な状況を試合後に報道陣が知らされると、「マジで⁉」と思わず声を張り上げ、絶句した。普段は報道陣に対して丁寧な口調で話す男だが、あまりの出来事に動転していた。

「チエゴは、僕が高校の頃、何回か練習に参加した時にいた選手。すごく球際が強くてボールを狩れる選手だった。一緒にやる機会は少なかったけど、僕は西京極で彼のプレーを観ていた。自分に関わった選手が、今日、飛行機で……。何て言ったら良いのか分からない気持ちで……」

 駒井は重ねて「マジですか?」と聞き返していた。現地警察によれば、飛行機は9人の乗組員と72人の乗客が搭乗し、76人が死亡したとされている。

 大一番となったチャンピオンシップ初戦で先発出場し、1-0で勝利した直後に届いた悲報に、駒井は何度も心配な様子を見せていた。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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