阿部勇樹がルヴァン杯優勝カップを掲げる瞬間、「ヤバい」と脳裏によぎった“ある事”とは
1日のG大阪戦で遠藤と接触し、肋骨にヒビが入ったまま決勝で120分間プレー
浦和レッズのキャプテンで元日本代表MF阿部勇樹は、15日のルヴァン杯決勝のガンバ大阪戦でPK戦の末に勝利し、念願のタイトルを獲得。阿部がカップを掲げる姿に、浦和サポーターは歓喜に沸いた。120分間フル出場のキャプテンは、その瞬間に「ヤバい」と思ったことがあったと笑顔で振り返った。
阿部は1日のリーグ戦・G大阪戦で相手MF遠藤保仁と接触した際、遠藤の右足が阿部の脇腹に入って悶絶した。後日検査すると肋骨にヒビが入るほどの負傷。しかし、戦線離脱せずに出場を続け、この決勝戦にも「ここにいるということは、大丈夫」とスタメン出場していた。
そして決勝では、先制を許す苦しい展開となるも中盤で奮闘。FW李忠成の同点ゴールで追き、延長戦にもつれこんだ激闘で120分間走り切った。そしてPK戦でも1人目のキッカーとして登場し、ゴール左へ冷静に決めた。浦和はGK西川周作が相手4人目のキックをストップし、浦和は5人全員が決めて勝利。ここ数年、準優勝チームとして下から見上げてばかりいた優勝チームの表彰にたどり着いた。
阿部はキャプテンの大役としてカップを掲げようとした。しかし、その瞬間、脳裏にあることがよぎったという。
「カップを上げた時に(脇腹が)ピキッときたら怒られちゃうかなと(笑)。でも、まあいいか、大丈夫だろって」
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